話し方や伝え方を超えて、「面白い」と感じる人の共通点がわかった。
「周りが価値あると思っていること・もの」に対して価値を感じる人は、たいていつまらない。
「面白い」人は、自分自身で感じた価値に対して貪欲で愚直だ。
凱旋MCバトルでのAuthority と U-mallowのMCバトルの中で好きなフレーズがある。
「あいつがいった、俺は韻だけ、俺の価値は俺が知ってればいいんだぜ」
自己表現を武器にして生きるラッパーとして、これ以上のパンチラインはないだろう。それと同時に、私が面白いと感じる人は大抵この考えが根付いている。
自分の価値は、自分だけが知っていればいい。
何も持っていない、不細工で、不器用で、間抜けな自分を愛せ。
周りがどう思っているかは、自分が感じる価値とは全く関係ない。
ハイブランドを身に纏っている人は、自分の価値と周りからの価値を混同している。本当の自己表現としてハイブランドを持つ人は何人いるのだろうか?
モノに対しての自分なりの価値の付け方がわからないから、価格の高いハイブランドを買って、払った金の多さを価値だと錯覚する。
他人・社会が感じるの価値を数値化したものが「価格」だ。価値とは全く性質が異なる。
自分の価値をどれだけ高いと思っていても、転職市場では「価格」が付けられる。それは当たり前の話だ。転職市場で決まるのは自分の価格であり、自分の価値とは周りが決めるものではない。
就職・転職活動がうまくいかない人は、就活塾に入ったり自己啓発セミナーで自己肯定感を無理やり上げる前に、その事実を知るべきだ。
転職活動がうまくいかないからといって、あなたの価値が下がるわけではない。逆に、うまくいったからといって価値が上がるわけでもない。あなたの価値はあなたが決める。あなたの価格は市場が決める。その事実をまずは認識するべきだ。
そしてあなたの価値とは、あなたの人生の価値だ。
人生の価値を上げるとは、どう生きるかを決めること。業務時間は自分を殺して価格分に見合った生産を行い、業務終了後は自分の価値(=人生の価値)を上げることに費したっていい。
人生の価値の上げ方は、趣味に没頭することでも良いし、逆に自分の価格を高めるための行動をとり、将来得る人生の価値の向上を目指してもよい。その選択は自由で、ある意味投資的だ。
どうも世の中には価値と価格を混同している人が多くてびっくりする。
適切な切り分けができていない人にとっては、生きづらい世の中だろうなと、おもう。