断酒して2ヶ月が経った

断酒して2ヶ月が経った(正確にいうと減酒)

断酒して1ヶ月が経った時のブログはこちら

1ヶ月断酒した時の変化はこのように振り返っていた

  • 日中の体調がすこぶる良い。とにかく脳が働く
  • 不安障害に駆られなくなった。
  • 他の生活習慣(運動、睡眠、読書、副業)も劇的に改善された
https://shortcat.jp/temperance-1-month/

断酒して2ヶ月が経った今、感じている変化は以下の通り。

  • 不安障害は見る影もないように無くなった
  • 「体調がすこぶる良い」というまでもなくなった
  • 抽象的な思索に耽ることが減った

順に詳しく書く。

変化1:不安障害は見る影もないように無くなった

まず、この変化が一番大きい。どうしようもない鬱々とした気分で不安障害に陥ることがなくなった。

普段からクリニックで気分を安定させる薬を処方されているように、幼少期から気分の波が人よりも激しい方だった。

成人してから習慣飲酒するようになったからか、幼少期に比べてもより気分の波の上下に苦しむことが増えた。

日中何をするにもやる気が出ない。そんな日が続くことも多かったが、この2ヶ月断酒をしてみて、確信を感じている。

酒は人の生産性を殺す。よく経営者が毎晩飲み歩ている、といった話を聞くことがあるが、それは彼らが無尽蔵のエネルギーがあるからに違いない。

普通の人間は、酒を飲むことで翌日の体力・気力が低下する。そして、ある閾値を下回ると不安やネガティブな考えが頭に浮かぶようになる。

イメージは下記の通り。

飲酒によって不安が生じる理由の仮説
飲酒を原因とするアセトアルデヒドの分解のため通常時よりもエネルギーを使うという前提を置いている

普通の人は左のように、飲酒翌日のエネルギー量は低下し、幸福を感じる最低ラインである「幸福感ライン」を割り込む。その結果、不安やネガティブな考えが生じるようになる。

一方、右の体力おばけと評する人々は、元々のエネルギー量が常人よりも多いため、飲酒をしても「幸福感ライン」を割り込まない。

要するに、飲酒→分解のためエネルギー消費→幸福を感じるためのエネルギー量が最低ラインを割り込む→不安を感じる

といった具合だろう。

つまり、よっぽど体力に自信がない限りは、飲酒を控えた方良い。

(このアイデアは、『橋本恵理 ,齋藤利和:アルコール依存症と気分障害.精神神経学雑誌,112;780-786,2010』に大いに影響を受けている)

変化2:「体調がすこぶる良い」というまでもなくなった

1ヶ月目は、

日中の体調がすこぶる良い。とにかく脳が働く

と振り返っていた。

2ヶ月目は、さらに体調が良くなるかと思ったが、残念ながらそうではなかった。

この理由は、モチベーションにあると思う。つまり、断酒を志した初期というのは、変化を感じやすく、かつその変化をコントロールしている自分に酔うことができる。

しかし、2ヶ月目になると、マンネリ化する。その結果、自己肯定感が前ほどは高く無くなり、精力的な毎日を過ごせなくなる。

とはいえ、作業量は前回と変化はない。これはモチベーションに左右されない自分を作りあげられているとも捉えることができる。

変化3:抽象的な思索に耽ることが減った

この変化は、良いのか悪いのか。

以前は抽象的な思索に耽ることが多かった。例えば人生設計や経営戦略を考えるための思考。自己分析の時間。

そういった、第二領域についての時間を使うことが少なくなった。ちなみに、第二領域とは『7つの習慣』に出てくる時間の使い方のフレームワーク。重要度が高く緊急度の低い事項により多くの時間を割くという考え方である。

モチベーションに左右されず毎日一定したアウトプットを出せるようになったので、現実的に人生を進めるための時間の使い方になった。

抽象的な施策は長期に効いてくる物なので、すぐにどういう影響があるかはわからないが、意識的に抽象的な施策の時間を取ることに充てるようにすると良いだろう。